かくれぬらり

2.5次元の妄想。情報やレポはありません。感想と散文です。

デビュー組は選択を迫られる

デビュー組の中心メンバーは選択を迫られるという妄想の話

 

 

健君(三宅健)が、ジャニーさんから「V6」としてデビューする構想を持ちかけられた際に、「剛(森田剛)は入らないの?」と聞いたところ、ジャニーさんは「入らない」と答えた。すると健君は「じゃあやりたくない」と言った。

 

それを聞いたジャニーさんは「剛がいたら君は1番になれないよ?」と言い、健君は「それでもいい」から、剛君をV6として一緒にデビューさせてくれるように頼んだ。

 

 

…というエピソードは、私の、いや、私以外の数多くの人にもV6ビックバンを起こしたエピソードなのだが、このエピソードを聞いたとき、私は「デビューグループの中心を担うメンバーには、そのような打診があるのか、そして他のメンバーの決定権があるのか」ということにも衝撃を受けた。

 

 

そして正直これは健君(と剛君)に対する事務所の「試し」だったのだろうか?と思わなくもない。

剛君側にどういう打診があったのかはわからないけれど、剛君は当然のようにこのエピソードを話していたから、「健がこう(剛がいないならやりたくない)言っているが、やる気はあるか?」という文脈でグループ参加への打診があったとしてもおかしくないと思う。

 

結果として健君は剛君を引き込んだ訳で、剛君はそれに応じた訳だから、2人はグループを成功させる「責任」を負ったのだ。

健君と剛君というグループの人気を担う2人に責任を負わせて、更には不安定な要素のあった剛君という逸材をグループにつなぎ止める為の事務所の壮大な「試し」だったのかな?と思わなくもない。

 

 

こういうエピソード(デビューが確定したメンバーが他のメンバーを交渉)は他にもあり、滝ツバもタッキーが翼君と一緒にデビューしたいと主張したというし、最近だとジャニーズWESTのデビュー決定後のメンバー増加が記憶に新しい。

当初4人でデビューすると発表されたが、7人で走り回り、事務所に7人でデビューすることを説得したという。これも正直、事務所は本当に当初の4人でデビューさせるつもりだったのだろうか?と感じてしまう。彼らの意思を今一度確認させるための「試し」だったのではないのだろうかと思わなくもない。

 

そしてその他にも、V6以降のデビューグループにおける中心メンバーは、何かしらの選択を迫られていることが多いように見受けられる。

 

単純に「ジュニア」というブランドが確立され、ジュニア内でのグループ活動が盛んになったという背景もあるのだが、例えば山Pは「4TOPS」の大好きなメンバーとではなくデビューすることとなった(そして後にソロを選択した)。

 

錦戸君はずっと一緒に苦労を共にしてきた関ジャニとNEWSを掛け持ちすることになった。(そして後に関ジャニを選択した。)錦戸君の例でいくと、錦戸君は掛け持ちがはじまった当初からいつかはどちらかを選択する日が来るのだろうな…という雰囲気を感じていた。結果として関ジャニを選択したわけだけど、錦戸君はNEWSを辞めた分も、関ジャニを成功させることに対する思いは強くなったのではないだろうか。非常に乱暴な想像だけど事務所は錦戸君に自らどちらかを選択させることで、その選択したほうのグループに対し錦戸君により精一杯の力を尽くしてほしかったのではないだろうか。

 

 

 

どうしてそんなことを考えたのかというと、どうも最近気になっている「ふまけん」も、それはもうたくさんの試練を与えられまくっているからである。一体事務所は彼らをどれだけいじめたいのか?一体彼らが何をしたというのか?というくらい、まだ20歳そこそこの彼らは数々の選択を迫られている。

 

 

私のふまけんの初見の印象は「現代っ子とは思えないほどの「野心」を抱えた2人組」である。ジュニア時代の映像をみても、「目立ちたい」「かっこ良く魅せたい」というストレートな思いが伝わって来る。しらけたところも恥じらいもなく、ガツガツと真っ直ぐに「人気者」であることに向かっている。

 

いたって普通で裕福そうな家庭で育っていそうな2人なのに、正直、どうしてそうなった?と不思議に思うほどの野心家達で、顔もよく、ダンスも歌もうまい。そしてとんでもない「野心」を抱えた2人組が出会ったのは月並みだけれど奇跡だなと思う。

 

 その上昇志向を試されるように、ふまけんには数々の試練が与えられていて、なんだかもうボロボロになっているように見える。それでも彼らは野心を捨てることなく、「1番」になりたがっている。

 

そしてそのガツガツ感こそがSMAPを彷彿とさせて応援したくなるのだ。ふまけんが今後何度も試されて、選択を迫られても、後悔しない選択をしてほしい。決して「野心」を捨てなければ、きっと1番になれるのではないだろうか。