かくれぬらり

2.5次元の妄想。情報やレポはありません。感想と散文です。

剛健の萩尾望都先生の漫画に出てきそうな男の子っぽい雰囲気について

剛健の萩尾望都先生の漫画に出てきそうな男の子っぽい雰囲気について



V6の剛健コンビこと、剛健から漂う「萩尾望都先生の漫画に出てきそうな男の子っぽい雰囲気」は一体なんなのだろうと考える。おそらく世代によってはどちらか一方しか知らない人のほうが多そうだ。萩尾望都先生のファンが剛健をテレビや写真で一瞬見ても、「どこが?」と思うだろうし、剛健ファンが萩尾望都先生の絵を見ても「どこが?」となるだろう。でも双方を知っている主に剛健ファンが、「似ている」という印象をもったTwitter、ブログなどを私は数回見たことがあるので、似ている面はあるのだと思う。
結局のところ萩尾望都先生の漫画を知らないと、この感想自体なんのこっちゃという感じだろうけれど、簡単に言うと、萩尾望都先生の漫画に出てくる男の子とは、ある種の女の子が憧れるプロトタイプを体現し、確立した男の子なのである。そのプロトタイプってなんじゃいというと、説明するのが難しく、「なんか、剛健っぽい感じ…」という本末転倒な説明になってしまう。「萩尾望都先生の漫画にでてくる男の子」っていうのは、萩尾望都先生が、現実の男の子達から理想のエキスを吸い上げて、漫画のキャラクターという形で美しく具現化した存在なのだ。その具現化は、今でも多くの漫画、小説、映像作品に影響を与えている。そして、それが剛健みたいな感じなのである。

剛健がもっている少年性っていうのは、ずっと昔からプロトタイプとして存在し、なんとなく女の子が憧れる物だと思う。もう少年ではないけれど、今でも、むしろ最近のほうが、2人からは少年性を感じる。それが私にとっては少年性のイメージを作り上げた一番原始に近い萩尾望都先生のキャラクターに似ている。ああ永遠に年をとらない吸血鬼の少年とかやってほしい。漫画を読める人でないともしかしたら難しいかもしれないけれど「ポーの一族」そして「トーマの心臓」、ぜひご一読を。


追記:健君主演ドラマ「ネバーランド」は、作者の恩田陸先生が「トーマの心臓」を意識して書かれたそうです。その意味で、あの原作をきちんと映像化できなかったことは、本当に残念なことでした。