アイドルを辞めるということ
5/7発売のダヴィンチ6月号に作家の朝井リョウさんとAKB48の高橋みなみさんの対談が載っています。
その中の
たかみなの「初期メンで『いつかSMAPさんみたいになりたいね』と話していたんです。でも今や初期メンは3人になって、じきに私も卒業する。結局そうはなれなかった」という発言について少々語ります。
ここでいう「SMAP」を「40代でもアイドルをやりつつ、俳優、バラエティ等各々の得意分野で活躍をしているグループ」だとしよう。
私は初期神8で、ふさわしいタイミングでユニットを組んだら、SMAPになれていたと思う。本当に。心から。初期神8とは優子、あっちゃん、麻理子様、ともちん、まゆゆ、たかみな、こじはる、ゆきりんである。
8人揃ったときの個性のバランスもよく、才能もバラエティ豊かな本当に優れた8人組だと思う。
この8人はAKBとしての活動は特別なとき以外行わず、「神8(仮)」とでもして別個のユニットにしてしまえばよかったのだ。そもそもAKB自体が「総選挙で上位数名は、強制卒業し、ユニットとしてデビューする」というシステムにしてしまえば良かったと思う。
でも今からかつての神8を集め、ユニットを組んでもうそれはもう何かが違う。本当に残念だけど、まず彼女達はもう物理的に神8ではない。そしてアイドルって少し神がかった存在だと思うので、一度「アイドル」を降りたら二度とアイドルには戻る事はできない気がする。それは一概に年齢的な問題ではなく、一番輝いていた時代は終わってしまったのだ。ポニシュ、Maybe、それ以前のPVを見ると、本当にきらきらしているアイドルの彼女達にいつでも感動する。特にあつみなって本当に押されてて、押されるにふさわしいアイドル性があって、そこから大人になってしまったたかみながこういうどこか諦めた発言をするたびに、私はいつも悲しくなる。私はたかみなに、ずっとアイドルでいて欲しかったな。
たかみながSMAPになれなかったのは、決して彼女達のせいではないと思う。そのタイミング、チャンスはあったはずだ。そればっかりは、本当に珍しく、運営が悪い気がするよ、と私は思ってしまう。
アイドルを辞めて普通の芸能人になるのって難しい事だなと思う。アイドルがどうして神がかっているかというと、それはファンの執着、愛が彼らに降り掛かっているからだと思う。その「神」が降りるのって、どうしたって、芸能人としてパワーダウンしたように見えてしまう気がする。