かくれぬらり

2.5次元の妄想。情報やレポはありません。感想と散文です。

SMAPxSMAP

 

私の家では子供の頃「夜9時以降」にテレビを見るのが禁止されていた。

その中で「特別許可」が出て、唯一見るのが許されているのが「SMAPxSMAP」だった。今から考えると、ただ単に母も見たかったから特別許可が出ていたのだと思うのだが。

当時はビデオだったから、今ほど気軽には録画したり見返したりできなかった。だからだろうが、私は1回1回を真剣に見ていて、SMAPxSMAPに関することを、奇妙なくらいよく覚えている。

 

26日に過去の映像を見た時も、あぁ、そうだ、中居君こんな表情していたなとか、このコントのあの回がとても面白かったなとか。細かい表情や言葉尻まで思い出す事ができた。

 

中居君という人は、言葉のセンスの塊で、そのセンスでのし上がった人だと思っている。だから、私はこの1年間ずーっと中居君の言葉を待っていた。でも、ついに中居君が自分の言葉でしゃべることは無かった。

ここまで言葉がないということは、それ自体に意思を感じる。それだけが、唯一の抵抗みたいだった。

 

それでも最後の「世界に一つだけの花」の、あの中居君の手の振りを見たとき、この1年間ではじめて中居君の「言葉」を受け取った気がした。

 

 

 

 

1、2、3、4、5、と数えて、一度閉じて、また手を開いて、手を振る

 

 

 

 

中居君て、手がとても綺麗なのだ。

あ〜中居君、手が綺麗だな、動作が綺麗だなとか、そんなその場にふさわしくないことを思いながら、それでもここで一度終わってしまうのだという寂しさと悔しさやら何やら、本当に色んな思いがこみ上げてきた。

 

 

それが本当はどういうメッセージなのかは、わかることはない。

でも、私が一番待っていた言葉は、「またね」の一言だった。

私はその言葉を受け取れた気がした。

 

 

 

全く寂しくないのは、復活を確信しているからだ。

ありがとう、SMAP、これからも、どうぞよろしく。

 

 

 

 

そして、ありがとうSMAPxSMAP!

エンディングトーク大好きだったな。いつも眠そうだった。特に印象に残っているのは「泳げたい焼きくん」で木村君の子供の頃が載った新聞記事もってきたやつ。やっぱりスターは小さい頃から持ってるんだなぁと思った。皆の靴を持ってきて並べるやつも印象に残っている。たまに私服で出ていて、「お洒落だな」と思っていた。「オレンジ」の好きなところを話すところで、中居君が木村君の「まで」が好きと言った時、「わかる!」と叫んだ。ライブ終わりはどんなにスタッフの人が居ても必ず5人で固まる「パーティ下手」な5人で、5人の席から外れると、漂流したような気持ちになると言っているのを聴いて、「見た目は怖いのにかわいいところがあるのだな」と思った。ライブの朝食のホテルで納豆がなくて、マネージャーさんに納豆を買いに行かせたと言っていた。慎吾ちゃんがマネージャーさんのモノマネをして、女性の言い方で「あの納豆バカ」と言っていたのを見たとき、将来の夢は「SMAPのマネージャーさん」になった。飯島さん。コントはすいかの名産地が妙に好きだった。エンディングトークで吾郎ちゃんが「い〜い曲だよ」としみじみと言っていた。スイカを食べる度思い出す。中居君と慎吾君の兄弟みたいな関係性が大好きだった。年越しのとき、曲中にやってきた中居君のためにマイクを持って、立ち位置までエスコートして、一緒に笑い合う姿が印象的だった。生放送スペシャルはそんなに好きではなかったけど(ゲームしているだけなので)中居君と慎吾君であっち向いてホイをして、どうしても慎吾君が中居君に勝てないのが可愛かった。歌で印象に残っているのは、吾郎ちゃんが復帰後に「Can't Stop-loving-」をやったとき。白い衣装を着て、超嬉しそうに踊る中居君が可愛くて、何度も巻き戻して見た。アイドルキックオフ大好きだった。帰れなくなって、どんどんテンション上がって行く木村君大好きだったし、「中居君こういうの大好きでしょ」ってメンバーから指摘される中居君がなんだか好きだった。私服でよく出演していたし、たまに彼ら自身のまるでプライベートみたいなドキュメンタリーみたいな、実験的なコントをやるのも好きだった。遅刻のやつとか、「真夏の夜の夢」とか。26日にもやったメンバーの裁判も衝撃的だった。慎吾君のテープも、2TOPの高校時代も、「すごいね!」と言いながら母と興奮しながら見た思い出がある。子供心にこの人達は、「捧げている」と思った。何にかは分かっていなかったけど、多分、それは「エンターテイメント」にだったと思う。

そしてある日私の中でテレビが死んだ(=面白くなくなった)瞬間があって、その瞬間にスマスマも少し死んだ気がした。それでもずっと、気にして、見続けた。

 

 

こんなに大好きで、覚えていて、熱心にみる番組は、これからもう2度とないだろう。でも、そんな番組を毎週見れたこと、人生で出会えただけで、とても幸せだったと思う。

本当にありがとう、そして、またこれからも、どうぞよろしく。