かくれぬらり

2.5次元の妄想。情報やレポはありません。感想と散文です。

ジャニオタって辞めたいものなのか問題

ジャニオタって辞めたいものなのか問題

 

 

私は長い事2次オタだった。何をもってオタと言うかはわからないけれど、本、漫画の話題作、主要雑誌掲載作品、気になる作品は片っ端から読んでいた。小学校から大学まで、1日の内に本も漫画も読まない事なんてあり得なかった。そこまでくると少々依存傾向にあったのだが、その生活が変化したのは大学に入学してからだった。徐々に漫画を読まなくなってきた。やめようと思ってやめたのではなく、二次元が与えてくれるものが徐々に面白くなくなってきたのだ。それは私の精神的なものなのか、二次元世界の変化なのかはわからない。

 

そんなこんなでジャニーズにゆるくはまり、twitter、blog、askをみて一番驚いたこと、それは、どうも、「ジャニオタを辞めたい」という層が一定数いることだ。「オ、オタを辞めたいってどういうこと??!」と、それはもう始めはもう驚いた。カルチャーショックだった。彼氏ができたらジャニオタを辞めれるかもしれない、とか、ジャニオタを卒業するにはどうすればいいか、等の言葉が頻繁に目に入る。2次オタのころ、2次オタを辞めたいと呟いている人なんて見た事が無かった。自分も辞めたいと思っていなかった。今でも当時のぞいていたサイトを見ると、結婚、出産を経ても普通にオタを続けている人が多い。だって楽しいからオタクをしているんじゃないの!?

 確かにゆるジャニオタからほんの少しだけ前進した今、ジャニオタというものが、少々2次オタとは異なるなと思う事がある。

 

まずは、当たり前なのだが、現実で生きている人を追いかけている以上、リアルタイムで毎日のように事件が起こる。それは予測できない物も多く、見逃すととても後悔する。2次元の供給は単純に雑誌発売日、単行本発売日に限られていたので、その他の日は心穏やかに過ごす事が出来た。

 次に、出費が多い。テレビで見ていれば満足という、ゆるい状態ならば良い。少しゆるいところから進むと、かなりの出費になる。

2次元において、2次元を語る資格は、「原作をすべて読んでいるか」のみだ。例えばワンピースを語るには、現在77巻まででている単行本をすべて買えばよい。今いくらかわからないんだけど、420円だとしたら、合計176400円。読み切るために必要な日数は、遅い人でも1週間くらいで、もう、ワンピースを語る資格があると言える。ところがジャニオタは違う。過去のDVD、CDをすべて集めようとすると数万の出費だ。更に現在進行形でリリースはコンスタントに続き、過去の特典を今は見られない悔しさから、現在の特典は可能な限り購入したくなってしまう。コンサートがはじまると更に大変な事になる。

そして2次元においては、提供されている原作をもとに、どこまで自分の内なる妄想を広げるかがポイントだが、3次元においては原作が「生きている人」なのだ。そこに妄想の余地はない。現実に与えられ、日々更新されていく彼ら自身の言葉、態度に翻弄されるのが楽しさなのだ。2次元においては「原作」という終わりがあるものに対し萌えるのに対し、ジャニオタの原作には決して終わりが無いのだ。

 

時間とお金って、人生の現実的な部分においてかなり重要な物である。ジャニオタになると、自分が生きている現実世界にかなりの影響を与える。2次オタは、現実世界は現実世界で2次元が現実に食い込む事は物理的にはあり得なかった。中古やネット上で手に入る物も多かった。やっぱり生きている人を応援しているって、そういうことなんだなーと思う。でも、やはり生きている人を応援しているからこその楽しさもあると思う今日この頃です。