かくれぬらり

2.5次元の妄想。情報やレポはありません。感想と散文です。

みんなの手話という可能性

芸能人を、「テレビに出る人」と考えたとき、テレビに出る人って「役者」「お笑い芸人 」「歌手&アイドル」 くらいですね。でも歌番組って一日一つあるかないか位…とすると、役者やお笑い芸人さんに比べてアイドルがテレビに映れる時間はかなり少ないわけです。


SMAPはデビュー直後に歌番組が相次いでなくなったことをきっかけに、ただのアイドルではなく「お笑い」「役者」を全メンバーがこなすことにより、活躍の場を広げてきた。それはSMAPが開拓した成功の方程式に見えるし、その成功によりジャニーズに「マルチタレント集団」というイメージが付いた節はあると思う。でも実はジャニーズの中でその手法を正当に踏襲してるグループは嵐だけで、やはりジャニーズとは真の活躍の場はテレビではなく舞台で、「コンサートを届ける」人達なのだなと思う。
何が言いたいのかというと、「ジャニーズ」の人って、他の芸能人と違うなーという話。

ジャニーズの人達って、「ジャニーズ」でなければ、決して芸能人にはなることのなかった人も多いと思うんですよね。もちろん皆それぞれ歌もダンスも演技もうまいけれど、もしもジャニーズに入らなければ、俳優や歌手になれた人は一握りだと思う。というかそもそも芸能人を目指さなかった人のほうが多いと思う。でもジャニーズとしてデビューし、芸能人になり、ドラマやバラエティにでる彼らは、その道のプロの芸人さんや俳優さんに決してひけをとらない能力をみせているのがなんか不思議だなと。うまく言えないのだけれど、そのジャニーズの能力ってやはり「舞台」で身に付いたのではないかと思い…ジュニアとして小さいころから舞台に立ち、お客さんの歓声を浴びつづけ、臨機応変に立ち回ってきた経験が、お笑いや演技にも活かされるのではないかと思う。


まぁでも私はジャニーズ「だけど」飛び抜けた演技をするつよぽんやニノ、バラエティで活躍する中居君も大好きだけど、ジャニーズ「だから」不思議とタレントとして暮らしている人達も好きです。だってそれってすごいことじゃないですか。はい、で、その最高峰が稲垣吾郎さんと三宅健君だと思うんですが。

2人ともね、生活感ゼロだし、本当に天職アイドルだと思うんです。アイドルというよくわからない曖昧な存在、でもアイドルしか有り得ない。アイドルやってなかったら何してたんだろう…?っていう。

バラエティも演技もそれなりに好きなんだろうけれど、そんなにテレビにでていない2人ですが、健ちゃんがデビュー約20年にして新しい可能性を提示してくれました。

それが、みんなの手話

番組第一回が始まってからというもの、これは間違いなく三宅健の代表作になると確信しました。約30分間ずーーっと健ちゃんがカメラにむかってにこにこ話しかけてくれる、なんて、なんて神番組…!しかもリピってみているうちに手話も学べるなんて、素晴らしすぎる。バラエティでも歌番組でもドラマでもない、でも革新的です。ありがとう、健ちゃん。




とは言え健ちゃんはもうあまりドラマに出る気がないのかしら?彼の魅力はその「非現実性」だと思うので、たとえばSPECのような、ちょっと非現実なドラマにでたら映えると思うんだけどな。