かくれぬらり

2.5次元の妄想。情報やレポはありません。感想と散文です。

デビュー秘話について 2

続いての感想ですが、とにかく最初は、「よくこんな重いエピソードを披露したな」と思いました笑
なにが重いのかよくよく考えましたが、1でも最後に書きましたが、この一言によって健君は剛君という存在に公私にわたって「責任」を負ったわけですよね。


まずは「私」の方ですが、これってつまりは、健君の発言が剛君の人生を変えたわけじゃないですか。多分健君はこの時点で、アイドルや芸能界に自分が向いていると思っただろうし、アイドルとして人生やっていくという決意はあったんじゃないかなと。でも剛君はなんでも出来る人だし「アイドル」としてやっていく決意は固まっていなかったんじゃないかなぁ。健君はそれを知った上で、剛君に自分と一緒にやろうと、アイドル道に引き込んだわけですよね。

あくまで結果論ですが、v6としてデビューしなければ多分剛君はデビューすることはなかっただろうし、そしたら剛君は芸能界で生きていく人にはならなかったわけで。

はっきり言って、ここまで人生の「構造」を変えるほどの影響を与えあう他人なんて普通はない。私にはいない。それこそ結婚相手位の、一生に1人いるかいないかの関係性だと思う。

剛君はこの発言を恨んだことはなかったのだろうか?健君はこの発言に責任を感じたことはなかったのだろうか?

多分無いからこそ、この話を普通にできるんでしょうね。



続いて「公」の方ですが、ある程度決まっていた構成を壊して、グループにほかのメンバーを入れた以上、そのことによって「結果」を出す責任があるわけですよね。たとえ15歳の子供であっても、その責任はある程度感じたはずです。これは健ちゃんだけの話ではなく、結果として入った剛君も同じことだと思います。はたして剛君サイドでどのように話が進んだのかはわかりませんが、剛君が今回の話を当然のこととして話ている様子を見ると、「健が一緒にやりたいと言っているがグループをやる気はあるか?」という文脈で打診があったとしてもおかしくはないわけです。そこでやるという決断をした以上は、剛君は健君に応える意味でも結果を出す責任を負うわけです。


これほどまでに重い責任を負いあった二人が、普通の友情を現在も維持しているのって恐ろしくすごいことだと思うのです。



そしてこの話のもう1個すごいとことは、「約20年目にして言えた」ということだと思うんです。15の健君が「墓場までもっていこう」と決意したくらい、確かにこの話は重いし、デビュー当時に言っていたらパワーバランスを崩しかねない話です。それが20年目にして言えたということは、健君にとって「もう言っても大丈夫」と思えたからだと思うのです。なぜ大丈夫と思えたかは、たとえば前述のグループと剛君への責任は20年かけてある程度果たせたと思えたとか、今の事実上の活躍の2TOPはいのっちと岡田君だから過剰に反応されることもないと判断したとか、まぁいろいろ理由はあると思うんです。

とにかく墓場までもっていこうと思っていた話を20年後にぽろっとすることができるなんて15の健君は思いもしなかったんじゃないかな。それは約20年間がんばり続けてきたからこそなんだと思うと、なんだか素敵なことだなと思います。