かくれぬらり

2.5次元の妄想。情報やレポはありません。感想と散文です。

79年組

私の中で「ジャニーズ」と言えば「堂本剛堂本光一森田剛三宅健」だ。
確実に世代的なものだろうけど、ジャニーズという言葉から連想されるのは、SMAPでもなく、タッキーでもなく、この4人だ。
そんな私が79年組を考える。


79年生まれという奇跡の共通点があるのに、Kinkiと剛健て驚くほど交流がない。

確かにあまり仲良くなれなそうな4人ではある。全員排他的なイメージは強い。でもせっかくの奇跡の当たり世代なので、この4人にもう少し平家派みたいな「共通の下積み経験」があればきっと面白かっただろうなと思う。

79年組はオーデイションも受けず、諸先輩をごぼう抜きにしてジュニアのトップに立った。ヤンキーで体育会系の当時のジャニーズで、若くしてトップに立ったから苦労した事も多かったかもしれないけれど、彼らの経験した栄光や人気ってもう2度と誰も味わうことがないのではないかと思う。中学生で入所して、あっという間に事務所に絡めとられてほとんど学校にも行っていない。彼らにとっての青春はジャニーズなのだ。そんな色んなものを犠牲にして、キラキラしているのを見ると今も昔もなんだか切なくなる。剛健が「90年代アイドルの結晶」と表現されていたけれど、確かに彼らのダンスや魅せ方は、私が幼い頃にみてきた90年代のジャニーズの魅せ方で、私は今でも彼らの後ろに映る時代も愛しているのかなと思う。



Kinkiも剛健も、もちろん個人でも十分なスター性はあっただろうけれど、「ペア」だったからこそ今でもここまで続けてこれたのも運命的なものを感る。

前も少し書いたけれど、Kinkiと剛健は同じ時代を過ごしてきた類似するコンビでだけれど、この2組の距離の取り方はだいぶ違う。Kinki は2人組という責任感から、ある時期からはメディア向けの関係性の設定(プライベートでは仲良くありません、携帯知りません)を作ることでグループを持続させてきた。Kinkiの「デビュー当時はベタベタ仲良くしてたけれど、今は距離があるようにふるまっている」のを見てきたので、V6のファンになったとき、剛健コンビが今尚10代の頃と変わらず全く無邪気に仲が良いことに本当に驚かされた。


V6始動当初、グループの人気ツートップである2人が、2人でばかりくっついて過剰に仲が良いのはパワーバランスとしてよくなかったのではないかと思うし、「関係性」という移り変わるものを売りにするのはリスクが高かったはず。でも剛健コンビは自分達の関係性を諦めなかったし、周りのメンバーもその関係性を含めたグループ作りに努力してくれた。それがグループを強くしたのか弱くしたのかはわからないけれど、その優しさがV6というグループだなと思う。


剛健コンビを見ていると、Kinkiもグループに組み込まれていたら色々設定作らなくても良かったのかな、と思うと少し切ない。