かくれぬらり

2.5次元の妄想。情報やレポはありません。感想と散文です。

Sexy Zoneに感銘を受けた話

 平成最強のシンメと名高い「ふまけん」に心惹かれて1週間、ずるずると彼らのことを調べているうちに、

Sexy Zone」というアイドルそのものに感銘を受けたため、ここに残しておこうと思います。詳しくは後述しますが、キラキラアイドルと思って敬遠しているSMAP、Kinkiファンの方にぜひお勧めしたいです。特にスマヲタさんには、SMAPを見てきたからこそわかる魅力と危うさが詰まっている気がします!

 

 どうも彼らはジャニーズ始まって以来の、超王道アイドルだという話

 

 

 

ジャニーズって実は「尋常ではなく顔が整っている人」は少なく、今第一線で活躍している人は割と「努力でかっこよくなった人達」だと思うのです。「顔選抜」という概念は、デビュー組には感じられないですよね。

 

その鉄則を破り、あえての「顔選抜」をしてみた実験的なグループ、それが「Sexy Zone」なのではないでしょうか。

 

顔面偏差値が極端に高くて、デビュー時の平均年齢は14.4歳。人数も近年のデビュー組に比べて少ない5人組。これはいわゆる超王道のアイドルです。

でもこういう「王道アイドル」としてのグループの売り出し方は近年無かった。なぜならこの売り方は絶対に嫌われるからです。踊りもトークもできない、でも顔だけがいい。女の子からは人気がでるかもしれないけど、男の子からは反感しか買わないでしょう。

 

でもこの世間の風潮に乗らず、あえての超王道アイドル路線は敢行されたわけです。

 

アイドルだけどコントしたり、

アイドルだけどヒゲ生えてたり、

アイドルだけど結婚したり、

とかく最近のアイドルは「アイドルだけど」という冠言葉がつく。

 

でも、そうではないでしょう?

アイドルって、本来は、尋常ではなく顔が整った子が不思議な衣装で踊って歌うものでしょう?

男子には嫌われて、女子から圧倒的に好かれる存在であるべきものでしょう?

 

…そんなコンセプトをセクゾからは感じるのです。

 

 

それが、彼らがその「顔面偏差値」をもって、どれほどまでに世間を席巻できるのか?という実験だったのかは、よくわからない。

わからないけども、おそらく王道すぎる彼らにスパイスとしてあたえられたのが「トンチキ」です。

 

まず、グループ名、「Sexy Zone」、ひどすぎる

デビュー曲、白いタキシードに、赤い薔薇、かわいそすぎる

デビュー曲で、台詞。「Sexy Rose」、恥ずかしすぎる

デビューするときにジャニーさんに「忘れ物。これ、持っていきなよ。Sexy Rose。枯れないバラだよ」と薔薇を渡されたらしい。

 

トンチキ!!!

 

 

とはいえ私は彼らがデビュー曲をMステで披露したのを見たときに、「すごく押されている、王道のグループが出てきたな」と思った記憶があります。

彼らは赤い薔薇にも負けていなかったし、別にグループ名を嫌っている雰囲気はなかったし、「Sexy Rose」という台詞も顔面人間国宝の勝利君が言ったら、痛くはない。

私は「王道なのきたなー」とは思ったけど、「トンチキ…」とは思わなった。

 

そう、彼らはその「顔面偏差値」(と、どことなく漂う育ちの良さ)とアイドル性をもって「トンチキ」に打ち勝ってしまったのです。

そしてここで打ち勝ってしまったのが若干の失敗だった気もします。

 

トンチキトンチキと言いましたが、彼らに与えられている楽曲は、時代錯誤なくらい「THEアイドル」は、美しいアイドルソングばかりです。それが今、色々やり尽くされた後だと「トンチキ」ととらえられるのです。そう、アイドルとはトンチキなのです。アイドルとは変な衣装を着て、トンチキな歌を歌って一層輝くものなのです。だから彼らは超王道アイドルなのです。

 

でも一般的には「THEアイドルっぽい子達でしょ」と思われ距離を置かれるよりも、

「あのトンチキな曲歌っている子達でしょww」という関心の持たれ方をしたほうが注目度は高いのではないかなと思います。そんなわけで、彼らにはぜひ等身大の男の子の歌や人生の応援歌ではなく、「トンチキアイドルソング」でスマッシュヒットを飛ばしてほしい。

 

 

 

ですが、Sexy Zone Channel(通称セクチャン)という2014年2月から放送していた彼らの冠番組を見ると、なんかメンバーも普通じゃない…というか、本当に、彼ら自身が「トンチキ」なのだな…むしろトンチキというスパイスは、彼ら自身の個性から周りがつけたのかと思ってしまいました。

特に中島健人君の無限の可能性。

 

私「ラブホリ先輩」というワードは聞いた事があったけれど、ただの正統派王子キャラ…つまりトークもお上品なのかと思っていました。

そんなもんじゃない

 

超おもしろい

それこそアイドル的なかわいい面白さではなくぶっとんだ面白さ

 後日好きな漫画として「ボボボーボボーボボ」を挙げていて超納得。

バラエティにおける彼はボボボーボボーボボの世界観を体現している。

 

セクチャンで見せる狂気の舞い…は、検索したらすぐ見れると思うのでぜひ見てほしい。

このホリケンのような面白さもっと出して行けばいいのになー。

表情も豊かだし演技の勉強をしっかりして、脇役とかもやったらすごく良い役者さんになるような気がする。

 

そして超かっこいい

 

そして徐々にパズルのピースが集まるように思い出してきたのだけど、

健ちゃんがファンの浮気相手として名前をあげていた子か。

慎吾君とラーメン食べてた子犬の子か。

光一さんから王位継承した子か。

 

そうそうたる「プロアイドル」の3人から名前を挙げられるのは伊達ではないなと思いました。

 

 健人君だけ書いたけれど、5人ともとてもトークがうまい!イメージであまりしゃべらないのかと思っていたのでびっくりしました。

そして、ふまけん(年上2人)がはしゃいでしまうと下3人が置いてきぼりになっちゃうところとか、年上2人がおいしいところを持って行こうと頑張っているところとか、でもちょっとぎこちない関係のところとか、下3人はなんだかんだ上2人が仲良くしているのが好きなところとか…構図がまるで昔のSMAPでちょっと胸が熱くなりました。がんばりましょうのパジャマトークで、2TOP2人で真ん中に座って、一生懸命司会進行をして年下を引っ張っている感じ…。SMAPヲタの皆様、キラキラしているから敬遠しているかもしれませんが、不器用さも含めて雰囲気がとても似ていますよ。似ているからこそ、危うさも感じる部分があります。

 

ふまけんはグループの上2人なわけです。上2人って色々そんな役回りが多いし苦労するだろうけど、協力して頑張ってほしいなと思います。プライベートでは下の名前で呼び合っているけど、仕事ではお互いの名字(菊池、中島)で呼んでいるのは、年齢とフルネームを世間に認知してほしいからとのこと。実のところ2TOPもそうだったし、坂長(坂本長野コンビ)もそうしていた。でも、そんなに考えすぎなくてもいいのになーと思う。上2人を救えるのは下3人だけだ!頑張ってほしい。

ちなみにシンメであることを売りにしている2人はKinkiの曲をよく歌っているようです。Kinkiヲタの皆さん、もちろんKinkiの2人の歌声は至上のものですが、カメラを嫌がるかのように前髪で視線を隠したり、「愛のかたまり」を歌っているとき真っ直ぐ健人君を見れない風磨君だったり、片方がデレ期の時は片方は塩対応なところとか、どことなく若くて悩んでいた頃のKinkiを感じられますよ。

 

 

ジャニーズグループの平均年齢があがる中、なんとまだ平均年齢19歳という脅威的な若さ。どこまででも走って行ける年齢。

 

 

これはただの想像ですが、彼らの周りは、そしておそらく彼ら自身も、「30歳までグループをやる」というビジョンではないのではないかと思います。なんというか、そこもいい。今の、この若さで、王道アイドルの夢をみせてほしいと思いました。

 

何十年もアイドルをプロデュースしてきたジャニーさんから、枯れない薔薇をもらったことを誇りに思ってほしい。

 

 とりあえず秋に出るベストアルバム買います!

 

 

 

*もしも興味を持った方がいれば、Sexy Zone Channelは「焼肉会」「焼鳥会」が導入にオススメです。だまされたと思ってとにかくみてほしい!ベストアルバムの特典にもついてくるらしいよ!

 

剛健とふまけんと

今更ですがセクゾの「ふまけん」に少し恋をしています。

きっかけは安易に、twitterに流れてきたあの、自撮りの映像なんですけど…

2人が2人でいるときの、どこか「幸せだけど困る」と言うような表情に、「好きかも…」と思ってしまいました。

平成最強のシンメだとは存じていたのですが、彼らに少し恋する中で、「ふまけん」と昭和最強のシンメ、「剛健」の似ているところと違いは何なのだろう…と考えています。

 

 

 

私のジャニーズの根底には2TOP(木村中居)がいるので、剛健を知った時は、はしゃぎ方やふるまいが「昔の2TOPのようだ」と感じた上で「どうして剛健は ずっとこの変わらぬ自然体な関係でいられたのだろう」と思いましたが、ふまけんは「昔の2TOPのようだ」と感じた上で、「この達は関係性をグループの為 に変化させてしまいそうだな…」と感じます。

 

 

 

 

非常にあれな思考なのですが、シンメにおいて私がぐっとくる部分って、「悲劇的」な要素なのです。「この2人は出会わない方が幸せだったのではないだろうか…」っていう要素をびしばし感じるシンメが好きなのです。それに気付いたのは、やはり剛健というシンメを知ってからでした。

 全く詳しくないながらも、どことなく「ふまけん」にも少し、「悲劇」を感じます。

 

まず、この「悲劇」を感じる要素の1つに「ビジネスシンメ」である(と、自分たちが考えている)こと。があげられるかと思います。

アイドルの卵として出会い、互いの存在によって互いのアイドル性が高められることを感じ、そして共にアイドルとして仕事をする(生きて行く)ことになり、離れることが出来なくなるわけです。プライベートで出会ったとしたら絶対に友達にならなかったと言う2人が、どうしても離れられなくなってしまい、誰よりも長い時間を共有する事になる、って、すごい「悲劇」ですよね。

で、ビジネスシンメで、彼ら自身もそれを公言したりもするのに、性格も考え方も確かに全く違いそうなのに、冒頭でも書きましたけど、2人でいるときに表情が明確に幸せそうなのです。

幸せそうで、困っているように見える。

 

「ビジネス」なのに、幸せそう。そこに、なんか、「悲劇」を感じる。

 

 

そして、現在の「ふまけん」に対しては、なんだか少し、かわいそうだなと思ってしまいます。

まず、周りの反応。「あぁ、これは嫌になるよなぁ」…と、思ってしまいます。笑

少し話すだけで、触れ合うだけで、周りから悲鳴と歓声がおこる。「自分たちはなんなのだ」と思うだろうし、自分たちが意思をもって仲良くしているのか、周りの期待によって仲良くしているのかわけがわからなく瞬間があるのではないかと思います。

そして、グループの「上2人」である責任も大変なものだろうなと感じます。下の子達に責任が生じるし、引っ張っていかなければいけないプレッシャーが半端ではなさそうです。

 

 

このグループの「上2人」であることが、剛健との明確な違いなのではないかと思います。剛健がもしもV6の年下グループではなくグループの上2人だったら、きっと今のような関係は続いていなかっただろうと思います。

 

 

 

でも、剛健も2人でくくられる事を嫌がっていた時期もあると聞くけれど、彼らは今でも現在進行形で「剛健」を貫いています。お互いの舞台を未だに見に行き、誕生日を祝い合い、歌番組では私語をしている。これはテレビで見ているだけではわからないだろうけど、特にコンサートにおいては彼らは明確に「剛健」であることを意識して行動しています。もう「剛健コンビ」であることは、彼らのキャリアとして必要ないような段階になっても、彼らはそれを大事にしているし、ビジネスだかなんだかわけのわからないような「剛健」を貫いている。

 

悲劇だなんだと書きましたが、今の剛健くらいの年齢までそれを貫く事ができたなら、それはもう全然悲劇ではないと思うのです。それこそ、とても幸せなこと。

 

そんなわけで今後もぜひ「ふまけん」には茨のシンメ道を突き進んでほしいとおもったのでした。考えすぎる事なく、思うがままの。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとまぁ考えてみる

 

正直な感想は「ついに来たか」だったのです。

夜の時点で知らず、朝起きて朝刊をみて知りました。

直視できず、そっと広告を重ねました。

何事も無く朝食をとりながらも、私は、あぁ「ついに来たか」と思っていたのです。

少し、予想はしていたのです。

1月のスマスマ以後、事態は収束に向かったようになんて全く見えていなかったので。

なぜなら、中居君の言葉がなかったからです。

 

私は中居君は言葉の名手だと思っています。

中居君は、森君が脱退した時も、木村君が結婚した時も、吾郎ちゃんや草薙君が謹慎したときも、全力でファンに向けて「大丈夫だ」という言葉を、あらゆる手段で発信し続けてくれました。その言葉は不思議なほどの説得力をもっていて、ファンも、ファンではない人も巻き込んで、どんなピンチも乗り越えてきてくれました。

その中居君が、今回、事態を収束に向かわせる言葉をずっと発信してきてくれない。次の動きは、中居君のアクションか、それか、解散か、の2択なのだとずっと思ってきました。

 

さて、続きはものすごく嫌なことを書きます。

自分の妄想で、勝手な事を書きます。

今回の事で、ひどく気を張っている方は、本当に読まない事をおすすめします。

 

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私が思うジャニーズグループのパフォーマンスの魅力

皆様怒濤の夏の音楽番組ラッシュを楽しんでいらっしゃいますか?

 

V6の「beautiful world」そしてKinkiの「薔薇と太陽」が素晴らしすぎて、突然ですが「ジャニーズグループのパフォーマンスの魅力」について語ってしまいます。

 

私が思う、ジャニーズグループのパフォーマンスの魅力って、

「1つの曲のパフォーマンスをみたら、まるで素晴らしい舞台やミュージカルを見たような気持ちになれるところ」

だと思っているのです。

 

元々はジャニーさんがミュージカル映画に感動して始まったと言われるジャニーズですから、ミュージカルや舞台には今でも力を入れていますし、楽曲におけるダンスや構成はどことなくミュージカル風です。

 

だからでしょうか、彼らのパフォーマンスはただ、歌って踊っているだけではなく、その楽曲に適した人格になりきって、演技しているかのように見える事があります。そして表情や、衣装や、髪型も、そしてメンバーの関係性すらその楽曲を表現する構成の1部としているような気がします。

 

 そして彼らは

「パフォーマンスによって、楽曲の持つ嘘みたいなメッセージに説得力を持たせる」

表現力がずば抜けていると思うのです。

 

 だから、ジャニーズが演技でも評価されるのはある意味当然のことだと思うのです。だって彼らはジュニアの頃から、楽曲ごとにその楽曲に適した人格に演技し、表現する訓練をしているのだから。 

 

 よくジャニーズに対して歌や踊りのレベルについて批判的な意見を見かけますが、彼らが大事にしていることは「表現力」なのではないかなと思います。もちろん、歌も踊りも上手であるに越した事は無いと思います、そのほうが曲の持つメッセージを表現できるでしょう。ただ、ジャニーズにおいては歌がうまいからといって、必ずしもグループのセンターに立てる訳ではない、重要視されているのは「表現力」だと思うのです。より楽曲のメッセージを伝える力がある人がグループの真ん中に立っている傾向があると思います。

 

 

 beautiful worldとプロジェクションマッピング

 

さて、 「君が居るこの世界がbeautiful world」という、言葉をしょった今回のV6楽曲。

字面だけ見ると少々青臭いというか、荒んだ心を持つOLに言わせていただくと、初聞ではぶっちゃけ「そんなきれいごと共感できねーよ」と思いました。はい。ごめんなさい…

 

 それが歌番組で披露された後は、荒んだOLの心も浄化され、「V6がいる世界がbeautiful world」という感想へと昇華いたしました。

 

V6の6人が歌い踊りながら、「君が居るこの世界がbeautiful world」と語りかけてきてくれると、不思議なまでの言葉の説得力があったのです。

 

そしてFNS歌謡祭におけるプロジジェクションマッピングで、この歌にハートや虹、青空と言った演出が施されました。

 

それを見たときに思ったのでです。

 

「このハートや虹や青空は、元々見えていた」と

 

 

何言っているんだ

 

 

とお思いでしょうが、プロジェクションマッピングをしなくても、虹も、青空も、彼らのダンスや、振る舞いや、歌い方で、見えるような気がしていたのです。そう思っていたのは私だけではなく、twitterでも「ファンの妄想がプロジェクションマッピングによって具現化された」という感想を見かけました。彼らがもともとパフォーマンスで表現していたものを具現化したのが、今回のプロジェクションマッピングの演出だったように思えました。

 

そして最後メンバーカラーと「beautiful world」という文字をしょってぎゅぎゅっとくっついた6人は、まさに「beautiful world」を体現していました

 

 

薔薇と太陽

 

さて、FNS歌謡祭においては、V6がさわやかに「beautiful world」を体現した後で、KInkiの「薔薇と太陽」が始まりました。

 

振り幅半端ない

 

先ほど「パフォーマンスによって、楽曲の持つ嘘みたいなメッセージに説得力を持たせる」ことが魅力の1つだと書きましたが、各グループにおいて、得意とする表現の方向性は全然違うと思います。

奇しくも少クラプレミアムで堂本剛さんが言っていました。 

 

ーー「YO!太陽の下で」の「YO!」とか思っていない。あの曲はNEWSとかに歌ってもらった方が(元気が表現できて)いい。ーー

ーー「心に夢を君には愛を」って思う事もたまにはありますよ。でも基本的に我々人に興味がないから(思わない)。歌うオファーが着た時はお断りします。ーー

 

 

なんという発言!笑

と思っていたのですが、ある意味この発言も、彼らが「楽曲の言葉」を大事にしていて、心をこめようとしているからこそと言えます。

 

そして、NEWSに「チャンカパーナって叫ぶ人生ってある?」と訪ねていた剛さんですが、その後の「薔薇と太陽」のパフォーマンスを見て思いました。いやいや貴方こそ「枯らせたくない君のその赤い薔薇」って叫ぶ人生ってある??

 

でもこの歌謡曲らしさ、歌詞に反して漂う上品さ、バンドとダンスという構成、Kinkiにしか表現できない素晴らしいパフォーマンスだと思うのです。

 

何度も「嘘みたいなメッセージに説得力を持たせる」表現力の素晴らしさについて書いていますが、例えば「首筋に光る汗は命の白のシャルドネ」という字面だけで見るとわけのわからぬ歌詞。しかし画面に流し目で首を押さえる光一さんが大写しになって剛さんの歌声が聞こえてきた途端に「おお、シャルドネ…」と納得してしまったのです。すごくないこの表現力?

 

 

 

 

そんなわけでFNSではメドレーとしてV6とKinkiが流れた訳ですが、V6は非現実的な幸せな6人組の舞台で、Kinkiは昭和の昼ドラのドロドロの舞台を見たような気持ちになれました。

 

例えばKinkiが「beautiful world」を歌っても、そんなに説得力がないと思うのです。あの2人は絶対にそんなこと思わなそう。でも、V6の6人は思ってくれそう。これは現実に思っていなくてもいいんです、「思ってくれそう」と思えるだけのイメージがちゃんと作られていることが重要なのです。

 

対してV6が「枯らせたくない君のその赤い薔薇」と歌っていたら、やはり、説得力がないと思うのです。裏でめっちゃ恥ずかしがってそう。でも、Kinkiの2人が歌うと非現実的とも言えるこの歌詞に、ちゃんと色が付く。なんなら剛君とかこれくらい情熱的な事言いそう(というイメージがある)。

 

そう思うと、パフォーマンスはもちろんだけど、各グループごとのカラーを楽しめるのもジャニーズの楽しいところだと思います。

 これからもどんどんそのグループにしかできない 表現で、楽曲を発表していってほしいものですね。

 

 

 

 

 

 

やっぱり好きだなという話

 

Aスタを見て、私は、やはり、「剛健コンビ」が、大好きだと思うのである。

 

思うのだけど、もはや「剛健コンビ」であることは

ビジネス的には剛君にも健君にも必要ないのではないかと思う。

そりゃ始めは相乗効果でお互いの魅力を高め合っていたけれど、

2人はもうそれぞれの道を歩いていて、

お互いの名前に影響を与えあったり、セットで売り出さなくたって

十分に2人は人々の心をつかむ事ができる。

 

それでも、ジュニアの頃から20年以上たった今でも「剛健コンビ」が存在して

根強い人気を得ているのは、

剛君、健君自身の「剛健コンビ」への執着の力に寄るものが大きいと思う。

 

 

健君の写真が出てきた時の笑顔とか、

30半ばのおじさん達が誕生日のお祝いの電話をしているとか。

映画の番宣全然関係ないのに話してくれるのを聞くと、

お互い、やはり、単純に好きなんだろうなぁと思う。

 

 

で、それが、単純にうらやましいなぁと思うのである。

 

「健君に、剛君に、あんな風に特別扱いされてうらやましい」

といううらやましいではなく、そんなにも特別な人に出会えたことがうらやましい。

そしてそれを、真っ直ぐに守っている事がうらやましいのである。

 

 

 

どうしてそんなに覚えているのか問題

 

木村君が初めて中居君に会った時の中居君の服装 「毒蛇みたいだった」

 

吾郎ちゃんが慎吾君に初めて会ったときの慎吾君の服装「オーバーオールで、にこちゃんマークのバッチをつけていた」

 

剛君が光一君と初めて会ったとき光一君の服装「眼鏡で細身のパンツでシャツの優等生みたいな格好」

 

ゴウ君が健君と初めて会った時の健君の服装「紫色の上下のシャカシャカのジャージで頭悪そうだった」

 

 

 

このジャニーズにおける定番の「初めてメンバーと会った時の服装」トークを聞くたびに思う。「どうしてそんなに覚えているのか!?」と。

 

私は友人と初めて会った時の友人の服装なんて、全く覚えていない。

いや、大人になってから出会った人なら少しは覚えているが、ジャニーズの面々は全員中学生くらいに出会っているのだ。男子中学生が他人の服装にことさら興味があるとは思えないし、更に言えば、彼らは「同じグループになる」という前提で出会っている訳ではなく、たくさん居るジュニアの1人として出会っている。そんな彼らがどうしてメンバーと初めて出会った時の服装を細かく覚えているのだろうか…といつも思うのである。

正直ジャニーズに入所する際に、「いつかデビューしたときに必ず聞かれるから、ジュニアと初めて会った時の服装は全員分覚えておけ」と言われているのではないかとすら考えてしまう。

 

まぁ実際はそんなこともなく、全員、単純に印象的だったのだろうなと思う。

 

たくさんいるジュニアの中でも、やはりデビュー組はジュニアの頃からタレント性があったのだろう。特別眼を惹いて、出会いが印象的だったからこそ、こんなにも覚えているのだろうと思う。

 

そして、デビュー後に、何度も思い出したからこそ、記憶が強固になっていった面もあるのだろう。何度もインタビューで聞かれただろうし、自ら思い出すことも多かったんだろう。

 

彼らが「メンバーと初めて出会った時」のことを話すとき、

周りの風景や、色彩まで、くっきりと覚えているであろうことを感じる。

そして、皆、少し幸せそうに、語ってくれる。

 

その瞬間から彼らの人生は変わったのだから、それは大事な思い出なのだろう。いつだって彼らが初めて出会ったときの思い出を聞く度、「運命」を感じてしまうのである。

 

 

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